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穐田誉輝、株式会社くふうカンパニー会長の年収、経歴、資産など詳しくご紹介

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エンジェル投資家として長年ベンチャー企業への投資を行い、自らも経営に参加する形で会社の価値を高めることに尽力してきたのが株式会社くふうカンパニーで取締役会長を務める穐田誉輝さんです。取締役として現在も複数の会社に名を連ねている一方、これまでにも社外取締役として様々な企業のサポートをしてきており、そこから見えてくる穐田誉輝さんの経営者としてのあるべき姿がわかります。


カカクコムやクックパッドで経営トップを務め、それぞれの会社を急成長させた穐田誉輝さん、2011年に株式会社カラダノートの社外取締役に就任します。株式会社カラダノートは健康の悩みなどを抱える人に向けたサービスを展開する会社で、2009年に創業されています。2019年には働き甲斐のある会社ランキングのベストカンパニーに選出されるなど、現在注目を集める会社の1つです。その会社の経営者である佐藤竜也さんは、2009年に穐田誉輝さんが関与していたプロジェクトにボランティアとして参加しており、共通する知人を介して事業への協力を打診することになります。

穐田誉輝さんがすごいのは、朝ご飯を2回一緒に食べただけで出資を決めたことです。事業の話を1回しただけでその時点で出資に向けた具体的な話を進めようとします。決算書なども一切見ずに話を進めた穐田誉輝さん、その理由として健康関連の会社がもっと世の中に増えてもいいということや、ボランティアをしてもらって人柄を信用していたことも理由に挙げていました。

こうして穐田誉輝さんからの出資を受けて、株式会社カラダノートは事業をより発展させていきますが、この過程において穐田誉輝さんから様々なことを学びます。結果が出るかどうかは運と気合いということです。時間軸にこだわりを持つ穐田誉輝さん、タイミングが早くても遅くてもダメで、運が左右すると語る一方、そのサービスで1番にならなければならいと気合を入れていたとか。これもあってか、ダラダラと続けるくらいなら潰した方が社会のためになるという趣旨の発言をしており、それが佐藤さんの記憶に強く残っているそうです。

ユーザーファーストを心がけるのは穐田誉輝さんが常々、サービスを立ち上げる際に考えていることで、24時間365日いつでもそのことを考えられるかどうかが大事であり、強い気持ちを持つことで事業の発展が見えてくると穐田誉輝さんは主張します。

一番便利なものにユーザーは集中する、だからこそいつも便利であり続けなければならないと考える穐田誉輝さん、佐藤さんにある言葉を投げかけます。それは「お金を使わず頭を使え」という言葉です。株式会社日本合同ファイナンス、現在の株式会社ジャフコに入社し、ベンチャーキャピタルの投資案件を手掛けていた穐田誉輝さん。同期の中で一番に投資案件をまとめるも、その会社が詐欺行為を働いて会社に損害を与えるなど、波乱万丈な会社員生活を経験しています。そのベンチャーキャピタルに会社員として働いていた時、穐田誉輝さんはあることに気付きます。ベンチャーキャピタルからお金をたくさん集める企業は数多存在するけれど、実際に成功した企業はほとんどなかったという事実です。お金さえ集めれば成功するというのは大きな間違いで、少しのお金すら増やせない人間に、多額の資金を集めたところで何ができるのだろうかという考えを抱きます。

お金を手にして結局有効活用できずに沈んでいく経営者があまりにも多かった、投資ではなく消費をしていると考えていた穐田誉輝さん。価値を生み出すには、経営トップの人間がたくさんの仕事をこなして必死に考えて価値を作らなければならない、そのような考えがあるからこそ、「お金を使わず頭を使え」という言葉につながります。
将来的には株式上場を目指すという株式会社カラダノート。多額の出資を行い、大株主となっている穐田誉輝さんからすれば、株式上場で相当な資産を築き、ますます成長するチャンスのはずです。しかし、穐田誉輝さんは無理をしてまで上場をするべきではないと考えます。穐田誉輝さんは現在の株式会社ジャフコから転職した会社で、株式上場までこぎ着けるという経験もしています。上場をすれば結果を求められ、説明責任も果たさないといけない、そこまでの覚悟はあるかと問いかけます。

上場すればそれで終わりではない、覚悟をして色々な準備をしてから上場をしないといけないと考えており、むやみに上場してはいけないと説く穐田誉輝さん。これらの言葉は決して株式会社カラダノートだけが当てはまるわけではなく、これから株式上場を行おうと模索するベンチャー企業すべてに当てはまり、株式上場を1つのゴールと考えてしまっていることへの警鐘とも言えるでしょう。そのようなことが言えるのは自らも株式上場までのプロセスを経験しているからです。

穐田誉輝さんはあまりインタビューなどで饒舌に語るわけでもなければ、堂々とテレビなどに出演し、自分の功績を語る人でもありません。2017年に女優の菊川怜さんと結婚した時も、当初は一般男性と紹介されただけで、穐田誉輝さんの名前が積極的に出てきたわけではありません。自ら著書を出し、これまでの歩みを紹介するようなこともしていません。だからこそ、穐田誉輝さんがどんな言葉をベンチャー企業の経営者にかけて、経営の奥義やサービスとして勝ち残るために必要なことは何かを語りかけるのか、その材料が乏しいのが実情です。

穐田誉輝さんの言葉は間違いなくベンチャー企業の経営者やこれから起業を検討する若者、脱サラをしてでも自分の夢を切り拓きたい30代40代の人たちにも必ず響くであろう言葉です。圧倒的ナンバーワンでなければ存在価値はない、一見すると厳しい言葉ですが、歴史的に振り返った際にその言葉通りになっており、事実を言ってるだけに過ぎません。出資をしてもらい、実際に会社の一員として成長に寄与してくれる投資家はそうそうおらず、日本でも珍しいエンジェル投資家が穐田誉輝さんです。次はどのベンチャー企業の経営に参画するのか、そのあたりにも注目が集まります。