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川尻征司HappyDay社長 なぜこの仕事で食べていこうと思ったのか

人材コンサルティングの仕事を手掛ける川尻征司さんは、人から嫌われることに慣れています。このように書くと川尻征司さんが嫌な人のように見えますが、人材コンサルティングという仕事そのものが人から何かと嫌われやすい職種だからです。人材コンサルティングはキャリアアドバイザーでもあり、会社の人事制度、評価制度にも関与することがあります。いわば評価する側に立ちやすく、評価される側に対してついつい辛辣な意見を持ってしまうことも。

人事に携わる人間は全員が全員冷淡でもなく熱血でもないため、常に相手に合わせながら仕事をすることが求められます。たとえどんな人物を目の前にしてもその人が納得する接し方をしないといけないわけですが、それが100%こなせれば苦労はしません。人材コンサルティングという仕事は思っている以上に大変なのです。

本当のことを言わないといけない職業

川尻征司

人材コンサルティングの仕事は本当のことを言わなければならない仕事でもあります。例えば、転職を検討する人に対して、あまりにも条件が厳しすぎるとなれば厳しすぎると言わなければなりません。どのように厳しいのかも伝えないといけないため、時にスキルと条件が見合っていないことを伝えることになり、険悪なムードになることもあります。しかし、本当のことを言わず、持ち上げるだけ持ち上げてダメだったときに依頼していただいた方はどのように思うでしょうか。

本当のことを言って、是正させていくことで転職の可能性を高めることができます。その作業を放置する時点で人材コンサルティングとして失格です。人間関係において相手に疑問を抱くことはあるはずです。これを言ったらケンカになるから言わないでおこうと誰しもが思うでしょう。それを言わなきゃ話にならないのが人材コンサルティングです。転職を希望する労働者ならまだしも、これが企業の人事担当者であれば余計に激論になりやすく、空気が重くなります。川尻征司さんが嫌われるというのはそういうことです。川尻征司さんはむしろうまく伝えられている方で、より辛辣な人だと相手に逆ギレされることもあるんだとか。それだけ大変な仕事です。

うまくいっても褒められない職業

川尻征司

人材コンサルティングという仕事は意外と相手から褒められない職業でもあります。そもそもコンサルティング業に対して経営者はコーヒーを飲む際のしゃべり相手程度に考えている人が多く、コンサルティングをつけたことで経営がうまくいった、大変感謝しているという話しはまず聞きません。相手の手柄は自分の手柄、相手のミスは相手のミスと言わんばかりにとても都合よく利用されてしまいます。それだけ人材コンサルティングという仕事はとにかく褒められません。

川尻征司さんが転職のお手伝いをしていた時も相手から褒められたことはほとんどなかったと言います。その理由として転職を目指す人は自分がそれなりにいいところへ転職できると思っているからです。自分の力、スキルで転職をつかみ取ったと言わんばかりで、川尻征司さんの手柄だと思う人は多くなかったと言います。でも、川尻征司さんはそのことに文句は言いません。人間とはそういうものだと割り切っているからです。

なぜ人材コンサルティングを仕事にし続けるのか

川尻征司

川尻征司さんはなぜ人材コンサルティングの仕事を続けるのか。その理由として人材をフル活用するお手伝いをしたいことを挙げています。今後少子化になれば、人材は段々と限られ、いずれは外国人労働者がある程度入り込むことになるでしょう。優秀な人材がいて外国人の方が多少安い賃金で働かせられるのであればおそらく外国人労働者が起用されるかもしれない、すると、日本人労働者は余りやすくフル活用できない可能性も出てくるでしょう。

人材コンサルティングになることで適材適所に人材をあてがうことができ、最大限余りのない形で無駄のない状況を作りだせればこれほどいいことはないのではないかと川尻征司さんは考えました。もちろん理想論と笑われることもあり、ショックを受けたこともありました。それでも人材コンサルティングという仕事は毎日がやりがい、働きがいを感じる日々であり、楽しいと振り返ります。

まとめ

川尻征司

人材コンサルティングは大変面白い仕事であり、川尻征司さんは人材コンサルティングを天職であると語ります。そこまで言わしめる面白さがあり、人材コンサルティングの奥の深さを感じることも多いようです。人材は宝であり、その宝をうまく光らせる、それが人材コンサルティングの面白さであり、醍醐味と言えるでしょう。