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NPO法人アスヘノキボウ 起業家 小松洋介

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起業家になるのは単に株式会社を立ち上げるだけではなく、NPO法人を立ち上げることで挑戦するケースも見られます。東日本大震災で甚大な被害を受け、再び立ち上がろうと懸命な宮城県女川市において、NPO法人アスヘノキボウを立ち上げ、代表を務めているのが小松洋介さんです。1982年生まれ、37歳の小松洋介さんは宮城県仙台市の出身です。大学を卒業した小松さんは、エリートなら誰もが憧れるリクルートに入社します。すぐに結果を出して、2011年には北海道エリアのチームリーダーを務めていました。そんな小松さんが企業を考えていた矢先、東日本大震災が発生します。同世代よりもキャリアで先行しながらも、被災地に毎週入るたびにギャップを感じるようになった小松さん、本当にやりたいことは被災地の復興だと確信し、仕事のアテもないまま、リクルートを退社します。


その後、女川町で声がかかり、宿泊施設の立ち上げを託された小松さん。最初にもらった給料は10万円にも満たない額でしたが、復興のために託された給料とあって涙があふれるほどの実感を覚えます。その後、トレーラーハウス型の宿泊施設エルファロを立ち上げ、復興に向けた企画立案、起業支援を行います。その中で2013年、NPO法人アスヘノキボウを設立。NPOにすることで利益を単に追い求めるのではなく、多くの人と復興に向けて協力がしやすくなることが考慮された形です。


その中で小松さんは本格的に地方で起業したい人を集めて講義を行うほか、新卒や第二新卒の若者が起業家になる道筋をつけるプロジェクトを行っています。女川町に多くのボランティアの学生がやってきたことで、就活の問題点が浮かび上がり、新卒や第二新卒の若者を地方の会社に送り込んでお互いがお互いに切磋琢磨しあうような環境を整えます。地方で経営を学び、いずれは起業するという、今までありそうでなかった道筋をつけることに成功しました。


NPO法人を立ち上げた小松さんの年収ですが、現状ではそれを推測する方法に乏しいです。ただ、講演会などに引っ張りだこの小松さん、そこでの収入がそれなりのモノである可能性が高く、1000万円を超えていても不思議ではありません。株式会社の社長とは違い、NPO法人代表理事では色々と制約もあるでしょうが、強い志を胸に秘め、アグレッシブに前を向き続ける姿は、女川町の人からすれば非常に心強いことは間違いありません。