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株式会社髪研 起業家 鈴木和敏

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美容室といえば椅子がズラッと並んでいて、美容師がみんなで髪を切っているようなイメージがあります。専属のスタイリストが対応するほか、全席半個室、最終受付が午後10時と至れり尽くせりなサービスを行う美容室が東京などの大都市ではなく、なんと福島県にあります。それがカミケンです。このカミケンを運営する株式会社髪研の代表取締役社長を務めるのが鈴木和敏さんです。1979年生まれ、40歳の鈴木和敏さんは福島県の出身です。父親は銀行員で転勤を繰り返していたという鈴木さん、会社員に対してあまりいい感情を持っておらず、自ら起業することを模索するようになります。


手先が器用だったことや当時カリスマ美容師ブームだったこともあり、美容師を目指します。国際理容美容専門学校を卒業した鈴木さん、地元福島に戻り美容室で働くと、スタイリストとして一本立ち。どうせ勉強するなら店は早く持った方がいいと、25歳の時にカミケンをオープンさせます。儲けが少なかったため、店を増やせば儲けは増えると考え、勢いだけで店を3つも立ち上げ。このタイミングで東日本大震災が発生してしまいます。当然営業はできなくなり、給料だけはどうにか払えたものの、ノリで経営をしていたことに強い危機感を抱き、経営者としての勉強を行うようになります。


皮肉なことに現場に行かなくなって経営を学ぶようになって業績を取り戻した鈴木さん。これが1つの体験として大きく刻まれ、職人経営を脱し、適材適所で働くように心がけた結果、会社の利益は右肩上がりに増えていきました。現在鈴木さんは完全に現場に立つのをやめ、経営とコンサル業を行うようになっています。美容師のイメージはあまりいいものではなく、とにかく働く環境が悪いというイメージが定着しているため、それを変えるために何をすればいいかをレクチャーしている状況です。その結果、年商1億円を達成した企業がいくつも出始め、大きな成果を残しています。


鈴木さんの収入は定かではありませんが、コンサル業での一定の成果や経営の成功も相まって、その年収は1000万円を大きく超えている可能性があります。相手にするのが都内の経営者、自らは地方の経営者という状態にもやりがいを感じているという鈴木さん。東日本大震災を経験したことで、自らの弱さを知り、強くなる努力をして結果を出したことは称賛に値するのではないでしょうか。