馬場功淳 起業家 株式会社コロプラ

スマホゲームアプリ「白猫プロジェクト」、「白猫テニス」などを開発した株式会社コロプラ。この会社を起業したのが馬場功淳（ばば なるあつ）さんです。

1978年1月8日、現在41歳の馬場さんは、兵庫県伊丹市の出身です。小学生の頃に心臓に疾患があることが発覚し、運動ができず、ファミコンで遊ぶ子供だった馬場さんは、小学校卒業の時期に宮崎県都城市に転居。中学校でパソコンに出会い、電子工学部に入部します。勉強はできなかった馬場さんでしたが、成績が良ければパソコンを買うという両親の言葉に触発され、パソコンを手に入れ、それがきっかけで勉強に目覚め、都城工業高等専門学校に進学。

その後、九州工業大学に編入し、大学院まで進学を果たしますが、そのころ、ドコモのサービス「iアプリ」を作る仕事を打診され、学生の身分でありながらiアプリの開発に励みます。結果的に開発に没頭し、大学院を辞め、開発会社の支店の所長を務めることに。マネジメントの経験などを重ねていく中で、携帯電話ゲームの開発を行うことになります。

位置情報を使ったゲームを開発し、これが大ヒット。このゲームの名前は「コロニーな生活☆PLUS」。株式会社コロプラの社名の由来にもなっています。
会社員として働きつつ、コロプラのサポートもしなくてはならないということで、どちらも辞めるに辞めれない状況となります。

同年代の起業家が出始めたことや、これ以上二足の草鞋は難しいと判断し、2008年に会社を退職し、コロプラの運用に専念。それでも運用しきれず、徹夜を繰り返したことでこのままでは危ないと判断、株式会社コロプラを設立し、運用者を増やす決断を行います。

2012年に東京証券取引所マザーズに上場し、2014年には東証一部に市場変更するなど、発展を続けます。「白猫プロジェクト」や「白猫テニス」など白猫シリーズが大ヒットしたことで、2018年9月期の売り上げは450億円を超え、営業利益は70億円ほどに。馬場さんの資産は、2017年フォーブス日本長者番付で50位にランクインされるほどで、資産が790億円あることが明らかになっています。

現在は新たなゲームを開発しつつ、これまでに開発したゲームの運用を行っている状況です。スマホの成長に合わせて株式会社コロプラを加速度的に成長させてきた馬場さん。スマホゲームアプリの今後がどうなっていくのか、先行きが読みにくい現状ですが、これまでの経験を活かした戦略が見られることは間違いありません。