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山本敏行 起業家 ChatWork株式会社

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ビジネス用のチャットツールとして幅広く使われているChatWork。このChatWorkを運営しているのがChatWork株式会社ですが、起業したのは山本敏行さんと弟の正喜さんの兄弟です。ここでは兄の山本敏行さんについて紹介します。1979年3月21日生まれ、40歳の山本敏行さんは大阪府寝屋川市の出身です。山本さんのご両親は音楽スタジオを営んでおり、インターネットが普及していない時期に体験したパソコン通信で海外の人とやり取りができることに衝撃を受け、それが起業のきっかけとなります。海外のエンジニアに協力を依頼し、この時からチャットでのやり取りを行っていました。


中央大学商学部を卒業すると、起業しようとしたものの、実家を継いでほしい両親に連れ戻され、父親の会社で働きながら自分の会社も立ち上げる二足のわらじ状態となります。とはいえ、二足のわらじは非常に大変で、時間がとにかくない状況。そこで効率的な仕事をしなくてはならず、メールではなくチャットでのやり取りが効率的と判断します。まだメールでのやり取りすら発達していない時代、それを飛び越えてチャットに飛びついた山本さん。そのころ、弟はIT企業に就職しプログラミングを行っており、弟を自らの会社に引き込み、当初は海外で販売されていたものを売るなどして生計を立てていたものの、それではメーカーに振り回されるということで自社製品の開発を検討することに。そこで生まれたのがChatWorkでした。当初は仮に成功しなくても社内ツールでいいと割り切り、取引先とのコミュニケーションに使っていました。弟が開発を頑張り、兄は事業面で頑張る、兄弟での頑張りは結果的に多くの企業からの出資につながっていき、ChatWorkは大きな成長を遂げていきます。


当初は社長を務めていた敏行さんですが、あまりにも色々なことをやりすぎ、燃え尽きてしまいます。弟に社長を譲り、自らの経験をYouTubeで配信するなど、起業に必要なノウハウを毎日更新し、未来の起業家へのメッセージを発信しています。近年は副業を始める人がChatWorkのアカウントを作って、そこで仕事を管理するケースも増えている状況です。起業はしたかったけど、親の会社を継がなければならない、二足のわらじになったけど時間がない、一見すると苦境に見える状況も効率化を目指す中で事業に結び付けた山本兄弟。ノマドワーカーが増え、フリーアドレスの中で仕事をする人も増えてきた中、ChatWorkの存在は年々高まっていくことでしょう。