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平野岳史 起業家 株式会社フルキャスト

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正社員ではなく派遣社員を雇うことで人件費を切り詰めながら会社の成長を図るスタイルが一般的になっています。工場などで人手不足を人材派遣サービスで乗り切るケースも見られます。その中で現在も人材派遣サービスで存在感を見せるのが株式会社フルキャスト。その会社を立ち上げたのが平野岳史さんです。1961年8月25日生まれ、58歳の平野岳史さんは神奈川県横浜市の出身です。幼い時に父親を亡くし、中学3年生の時には母親がガンになるという壮絶な時期を経験した平野さん。神奈川大学第二経済学部を卒業すると、起業はせずに先物取引の会社に就職します。しかし、3年で退社すると、フリーターとなり、起業をしようとするもアイデアが何も浮かばない日々を過ごすことに。しかし、家庭教師のアルバイトを行っていた時にフルキャストで取締役を務める人物と出会い、株式会社神奈川進学研究会を立ち上げ、新規事業を手掛けるほか、日雇い派遣、製造業派遣にも参入します。


携帯電話やインターネットを使ってすぐに派遣に行けるシステムは当時は画期的でり、労働者派遣法の改正もあって業績を一気に拡大し、人材派遣の一大企業に成長します。平野さんもその流れを受けて、元フリーターであることを前面に出しメディアに登場するようになります。当時問題となっていたニートをどうするか、その時に平野さんは積極的に擁護し、若者が自立できるようなビジネススクールを立ち上げるなどしましたが、一方で自らも自堕落な生活を送っていたこともあってニートなどを蔑視する言葉を述べるなど、自分を見てるようで嫌になるのか、厳しい言葉を並べる時もありました。


フルキャストは急成長を続けますが、2006年からトラブルが頻発し、これまでの発言の内容も相まって平野さん自らが矢面に立たされることになり、ついに2007年会長に退き、一線から離れます。一線から離れたことで平野さんは表に出てこなくなり、今ではその姿をメディアで見かけることはありません。2005年にはプロ野球楽天の休場命名権を購入するほか、独立リーグの発足を予定するなど色々な動きを見せていた平野さん。スポーツやミュージカルへの出資も盛んに行っていました。海外からの労働者を集めようとする状況など、働き方を巡る環境は刻々と変わっています。表に出てくることはなくなった平野さんですが、その手腕を再び発揮しなければならない時代はじきにやってくることが予想されています。