カカクコム 起業家 槙野光昭

1つの商品に対し、どのお店が一番安いのか、底値をネットで知ることができるサイト、価格.com、そして、そのお店の評価が分かるグルメサイト食べログを運営するカカクコム。このカカクコムを若くして立ち上げ、若くして売却した人物が槙野光昭さんです。1973年7月29日生まれ、46歳の槙野光昭さんは東京都の出身です。東海大学を卒業後、パソコン周辺機器メーカーに就職した槙野さん。当時はウィンドウズ95の全盛期、今とは比べ物にならないほどメモリが少ない時代、増設用のメモリが飛ぶように売れていたこともあり、槙野さんはメモリの値段を調べる作業を行っていました。今夏く調べることがかなり苦痛だったという槙野さん、かなりの需要があると踏み、その会社を1年で辞めてホームページを立ち上げます。

槙野さんのホームページは当時のヤフーやパソコン雑誌に取り上げられ人気を集め、値段の紹介から外されたお店から問い合わせが来るなど影響力を持つようになります。広告費をもらえれば載せるというシステムで商売を行っていったところ、大成功をおさめ、かなりの収入を稼ぎますが、ここで意外な決断をします。カカクコムを譲ることにしたのです。その理由も意外で、起業をした理由が5億円を稼ぐことだったから。サラリーマンの生涯賃金を稼げればそれでいいと判断し、あっさりカカクコムを譲ってしまいます。それでも25億円を手にした槙野さん、28歳でのんびりとした人生を過ごし、10億円をつぎ込んで投資信託を行い、毎月500万円も稼ぐという安定した生活を手に入れました。

その後、子供ができても主夫として生活していた槙野さんでしたが、会社を売却した10年後ぐらいに、本格的に仕事をすることを宣言。次の道はなんと美容室。美容室で行われる会話が様々な商売、マーケティングにつながると判断し、美容室を立ち上げました。

現在の槙野さんの年収は定かではありませんが、投資信託などでの収入が見込まれる他、近い将来上場を狙っている槙野さん。今度は株を売らず、1000億円の資産を築き、そのお金で日本に貢献することを目標にしているんだとか。メディアに出る機会はこの10年でほとんどなく、ベールに包まれていた槙野さんは壮大な夢を抱えています。本当に1000億円の資産を築けるのか、そして、そのお金でどのように日本への貢献を行うのか、槙野さんの大いなる野望に注目です。