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ボーダレスハウス株式会社 起業家 李成一

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シェアハウスという取り組みは都市部を中心に広がり、最近では様々な国籍の人たちが同じ家で暮らすケースも珍しくありません。国際交流が行えるシェアハウスを展開しているのがボーダレスハウス株式会社です。そこで代表取締役社長を務めるのが李成一さんです。1981年生まれ、38歳の李成一さんは大阪府の出身です。新卒で入った東証一部企業で経営に関する様々なノウハウを学び、2011年に現在の会社に就職、その後、シェアハウスに関する事業を代表して行うようになり、現在では代表取締役社長を務めています。


シェアハウスが普及する前、外国人はなかなか日本で家を借りられず、一方で日本人との接点を持ちにくいという問題点がありました。これを解決したのがシェアハウスで、国際交流をメインとした形にしました。ところが、2011年東日本大震災が発生したことで、多くの外国人が帰国してしまいます。そのせいで稼働率が大きく下がる危機を迎えますが、国際交流を大切にし、とにかく外国人を集めるようにした結果、危機を脱する事ができました。


国際交流に力を入れるという点ですが、例えばそれぞれの国の料理を食べて交流する、入居者がそれぞれ交流できるイベントを企画することなどをしています。もう1つの特徴はその比率で、外国人や日本人、それぞれが多くなる事がないよう、半々になるよう調整されています。日本のはずなのに周囲は外国人ばかりで疎外感を感じる、その逆もなくなるので安心です。李さんはシェアハウスないでのコミュニティがサービスにもつながってくると考えているため、入居者に対する審査は相当念入りに行うんだとか。オンライン上でみっちりと話し合い、経歴や交流意欲などを聞いて入居を許可するかどうかを決めます。トラブルメーカーになるような人物を少しでも排除することでアットホームな空間を醸し出せる、それが評判を呼び、多くのシェアハウスに人が来るという好循環を生み出しているようです。


李さんの年収ですが、すでに会社として成熟がみられるため、それなりの年収を稼ぎ、1000万円以上もらっている可能性も十分に考えられます。自らも在日コリアンで、何かと苦労が多かったからこそ、日本にやってくる外国人の心境はそれなりにわかっていることでしょう。偏見を持つ、排外的な雰囲気が日本の中に残念ながら出てきてしまっている中で、少しでも相互理解につなげられるよう、李さん含めスタッフの奮闘が続きます。